開業後

実現しなかった新業態「無人バー」

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この度、起業支援にて募集していた物件が全て成約となりました。
このサイトを見て興味を持っていただいた皆さま、ありがとうございます。

募集自体はいったん終了となりましたが、また物件が出てきたらこのサイトで告知します。
これからも、開業をお考えの方に参考になる(?)記事を書いていきますので、引き続きよろしくお願いします。

さて、今日は「頑張りすぎて燃え尽きてしまった話」。
ちょっとゆるめの雑記なので、暇つぶし程度で読んでください。

19時間しゃべり続けて見えた限界

1〜2号店で少しづつ利益が出始めてきた2004年後半。
開業してから約2年が経っていました。
創業時と変わらず、事業拡大の意欲はありましたが、ある問題点が出てきていました。

その問題点とはズバリ「しゃべるのが嫌になってしまった」こと。
自分で望んで接客業始めたのに、しゃべるのが嫌いになってしまいました。

誤解されないように補足しておくと、決して接客が嫌いになった訳じゃありません。
【しゃべることだけ】が嫌になってしまったのです。

以前、何度か書いていますが、当時の私たちは夕方17時にお店を開けて、一番遅いときの閉店はお昼の12時ごろ。最長1日19時間くらい接客(笑)。

当時のお店は規模が小さめだったこともあって、どちらかと言うとお客さまに私たちとの会話を楽しんでいただいてリピートしてもらうという人柄による集客。
「トークしてなんぼ」のお店でした。

でも、さすがに2年も毎日10〜19時間しゃべり続けていると限界も来るものです。
他のメンバーも同様で、しゃべることにヘトヘトな状態。
創業時から頑張りすぎて、ついにその意欲が燃え尽き始めていました。

そんな事もあって、当時創業メンバー4人の話題はもっぱら、
「いかに会話せずに売り上げるか?」

わずか半年くらい前までは集客で苦労していたのに、安定して売上が上がるようになって完全に調子に乗っていたようです(笑)。

発想の転換で思いついた「無人バー」

「いかに会話せずに売り上げるか?」
なかなか良いアイデアが出てきませんでしたが、メンバーの誰かが斬新な事を言いました。

「会話をしない方法を考えるんじゃなくて、そもそも会話するスタッフがいなければ良い。」
「無人のバーを作っちゃおうぜ。」

衝撃的なアイデアでした。
その時の感動は今でもよく覚えています。

「これでしゃべり続けなくて良い毎日がやってくる」

ここから一気に「無人バー」のビジネスモデルについてブレスト。
しゃべるのにヘトヘトのはずでしたが、この時ばかりはみんな良くしゃべりました(笑)。

無人バー、実現せず

そんな歓喜に湧いた無人バーのアイデアでしたが、結局実現することはありませんでした。

「カクテルを作るマシンがないし、あっても買う金がない」
「そもそもそんな店にお客さまが来てくれるのか?」
「防犯対策はどうするのか?」

思いの外、無人バーを実現するにはハードルが高いことが分かってきたのです。
でも、それよりも無人バーを止めた一番の理由。それは、

「何のために飲食業を始めたのか?」

という初歩的な疑問。

「バーの良さをもっと多くの人に知ってほしい」
という、創業時の想いから完全に道が逸れてしまっていることに改めて気づいたからです。

結局、水商売からの脱出でも書きましたが、人柄で集客する方法だけに頼ることをやめて、飲食業としてしっかり商品力を上げていくことで問題を解決。

商品に魅力を感じてご来店いただくことで、しゃべる事による集客の必要性が下がっていったので、創業当時のようにお客さまとしゃべる楽しさも戻ってきました。

今思えば、「無人バーで稼ごうなんて、不純なことを考えたものだ」と客観的に分析することができますが、当時はそんな客観視点も持てず危うく道を踏み外すところでした。

「自分の中に不純な想いが芽生えてきたら、創業時の想いを振り返る。」
何気に今でもたまに役に立ってる自分への戒めなのです。

 


無人バーのアイデアが発案された思い出のバー、桜台「Guinea Bar」。
当時、4人がよく集まっていたお店です。
※写真は食べログのオフィシャル写真より。

 

 

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